https://www.youtube.com/watch?v=2nYm92sLtaI
これを見たら、to absorbの説明って日本語を介さなくてもすぐにわかるね。とても便利。towel, the ground, spongeとか、そういうものがabsorbingなんだよ、って説明があって。Will it absorb? なんて言いながら、グラスに入った水にスポンジとかペーパータオルを浸けたりして、説明してるのね。
そのあと、clay art みたいな寸劇があって、The earth is absorbing the water!みたいな感じで大げさに描かれてて笑。
バカバカしいと切って捨てればそれまでなんだけど、楽しい!って思うか、くだらん、と大人ぶるかは、ま、本人の自由だからね。
しかしねー、バカにできないんだなー、これが。
先日のsoggyといい、このabsorbといい、こういう言葉を単語帳じゃなくて、生きた形でabsorbとsoggyっていう日常的に使う語彙を見て覚えることができるね。
子供が見る番組だから、子供に分かりやすいように作ってあるし、誰が見ても、あ!って分かる作りになってるところがセサミストリートの優れたところ。
この2つで5分×2本で10分なんだけど、映像があって、sandwitchがsoggyだって説明があったり、potato chipsがsoggyだったら、全然crunchyじゃない、って女の子が説明したり。その他の言い換え表現で、very wet, soaking wet, full of moisture, squashy, gooey, damp, mushyなんていう、もうワクワクするような単語が次々に言い換えで出てきて。もう胸が
その後、ErnieとBertの寸劇があって、傘をさしてびしょ濡れになるErnieを絶対に傘に入れてあげないで、えんえんsoggyな状態を説明してるのね笑。
これを高三の英作文の授業の前に毎回見るだけでも、全然違うんだよね。たった5分の番組だし、youtubeだと英語の字幕も出せるから、不安な人は見ればいいし。
これを見る目的は、語彙の理解の幅を広げることなんだよね。どんなコンテクストで使われるのか、どんなイメージなのか、どんな風に発音するのか、そういうことが全部含まれてるんです。
語彙は当然、入試に出そうなものが出るわけではないんだけど、これは米国にいて英語が喋れない両親に育てられる子供たち向けにも設計されているだろうから、使用頻度の高い日常使用語にフォーカスして、コーパスを引いて選んでると思うんだよね。
こういう語彙習得の方法を習慣化して繰り返してると、紙ベースで書いてある単語でも、見た時に、語義がイメージと絵で脳内にさーっと再生されるから、1語1つの逐語的な記憶法とは、運用力において雲泥の差が出るんだよね。
多読、多聴、多視聴、は、脳の中の語彙やフレーズの広がりを作るにはうってつけの学習法。紙ベース(本のみ)で勉強すると、ここのところを埋める方法が分からないままなのね。
例えば米国で生活する時に、お父さんとお母さんと子供が、仮に誰も英語が満足にできないと仮定して、誰が一番早く言葉の習得が早いか、って話になった時に、子供が一番英語の習得が早かったりするのは、こういうイメージや、使用言語の難易度に深く起因していると思うんだよね。
これは日本人が日本国内で英語を勉強する場合にも言えてて。例えば受験英語の単語やフレーズとか、小難しい時事英語の単語なんかはいっぱい知ってても、それを使いこなすとか、すらすらと話す時に出てくるとか、書けるか、って話になると、これがもう、お手上げ状態になってしまうのね。
それは、単語を覚えた時や、文法を覚えた時のイメージの広がりや、語彙が持つ膨らみが身についていないからで、難しいディスカッションやディベートができても、日常的な説明ができなかったり、身の回りのことを表現できなかったりするの。あー!これ、なんていうんだろ!あー!俺、英検1級だし、TOEIC960点だし、あー!もー!ってなって笑。
仕方がないことなの。学習法が違うから。言葉を短期間で是が非でも身につけなきゃいけない場合は、どうしても悠長なことを言ってられない、って発想になっちゃうから、手っ取り早く詰め込もう、ってんで、イメージや語感に訴えていく学習メソッドを軽視してしまったり、そこをすっ飛ばしちゃうのね。
受験勉強なんかがこれに当たるんだけど、その方法は悪いことではないし、仕方がない、と言えなくもないから、否定しちゃいけないのね。これは仕方ないの。
でも、受験勉強をするにしても、上記した学習メソッドを取った時に、文章の全体を把握したり、英語を書くときの語感の広がり方とか、表現力の深みとか、そういうものが全然違ってくるのね。
これは国語の勉強にも言えることだと思うんだけど、やっぱり本を日常的にしっかり見たり、深く人間心理を抉っていくような小説とか、映画やドラマなんかに触れてれば、自然と洞察力が深くなっていくから、読解力って、紙ベースで鍛えるもんだ、って思って闇雲に問題集を解きまくって、とりあえず点数あげよう、みたいな安直な発想になっていかなくて済むのね。その後の人生も、映画見たり、人の話聞くときに、理解の深さが全然違うっていうか。
あ、わかった!ってすぐ言う人になっちゃうの、合理的な勉強法ばかりで大人になってしまうと。読解力の深さって、ある事象を見たり、聞いたりしたときに、一旦はなるほど、って思うんだけど、どうも実はもっと奥に別の可能性もあるんじゃないか、と思って物事を幾度となく捉え直すことによって測られるものなんじゃないか、と思うんだよね。
だから、そういう観点で見ていくと、ハイブリッド型で学習するのが効率も良いだろうし、後々のことを考えると、子供向けの英語ものを混ぜながら、できるだけ早い時期から取り入れつつ、まぁ、一応、受験のエトセトラにもコミットしつつ、ってするのが一番クールでスマートかな、と思ったり、思わなかったり。
どっちやねん。
今日のやつは、脱線グリッシュに書けばよかったかな笑。
長いからうんざりね。
今日はこんなもんで一つ。
これが1960年代に初めて放送されたセサミね。
見てみてね。ぶっ飛んでるから。サイケデリック笑。
https://www.youtube.com/watch?v=zLEiZmPNguU